「すごい歯」選手権 長さ部門

チャンピオンはイッカクの左牙(歯)です。上あごの左側から水平に伸び、上唇を貫通して生えています。成長した雄のイッカクの牙は1.8メートルから2.7メートルの長さまで伸びるとされています。右の牙も存在しますが、上唇を貫くまでは成長しないそうです。ユニコーンと呼ばれる神話上の一角獣のらせん状に巻きあげられた美しい真っすぐな一本の角は実は北極圏に生息する小型クジラのイッカクのものだったとのことです。

 

この長い牙はなんのめにあるのかは諸説ありますが、動物の世界ではよくある性的差の強調であろうというのが一般的で、繁殖の時にはその長さで優劣をきそうのだそうです。「神秘のクジライッカクを追う」から

また、構造も特殊で、石灰化が進んだ固い部分が歯髄部分に弾力性のある部分が外側にあり我々とは逆になっています。