歯周病が全身に及ぼす影響 ③肝疾患

歯周病が全身に及ぼす影響、今回は肝疾患です。慢性歯周病の主な病原菌であるPorphyromonas gingivalis(P.g.)が歯周病のある場所(歯ぐき)から血中に入り、全身に波及して肥満、2型糖尿病や神経系疾患などの病態を悪化させることが報告されています。

最近ではP.g.が血流を介して肝臓に移行しNASH患者の肝臓の病態を進行させる可能性が高いことを示唆する論文も出てきました。NASHは非アルコール性脂肪性肝炎のなかでも進行して肝硬変や肝がんになる可能性があるとされており、非アルコール性脂肪肝のなかで10~20%あります。このためにNASHは原因を明らかにし適切な予防や早期治療が必要な疾患として注目されています。(テーマパーク8020より一部抜粋)