矯正治療中のスポーツ

一般的なスポーツで歯科矯正治療が支障をきたすことはほとんどありません。最近ではプロのアスリートが身体能力を高めるために積極的に歯並びの治療を受けることが増えています。

コンタクトスポーツの場合には、矯正装置と歯を守るために、マウスガードを装着することをお勧めします。ボクシング、キックボクシング、空手、アメリカンフットボール、アイスホッケー、女子ラクロスなどは試合中のマウスガード装着が義務付けられています。

マウスガードにはカスタムメイド(歯科医院でお口の型を取って、その人に最適の物をつくることができます)と市販の物(料金的には優しいのですが、適合性などから不安的になってしまいます)の大きく2つのタイプがあります。

カスタムメイドのマウスガードが断然お勧めですが、矯正治療中は日々歯が動いていますので、これを邪魔しないように歯の移動に合わせて、何度か作り変える必要があります。

当院では、歯科矯正治療中は市販のマウスガードお勧めしています(図1、図2)。

調整は、お湯でマウスガードを温め、内面を柔らかくして歯の形に合わします。同じマウスガードで数回は歯の移動に合わせて、ご自分で調整することが出来ます。

欠点は、どうしても合いが甘くて口を開けると落ちてこようとしますので、落ちないように奥歯で噛んでおく必要があることです。

 

(図1)

(図2)